フィンランド語には、属格で修飾される名詞に所有接尾辞という語尾がつくことがあります。省略されたり、属格の名詞を伴わずに使われることも多くあります(-ni,-si,-nne,-nsAが人称別に使われる)。このうち三人称単数複数と呼応する所有接尾辞の-nsAは、格によっては別の形で表現されることがあるのです。以前、これを知るのに時間がかかったので書いておきます。例として toisensa 「お互いに」という単語は所有接尾辞を含んでいますが、これが例えば分格ではtoisiansaをtoisiaanと表現されることがあるのです。”He rakastavat toisiansa. ” 「彼らはお互いに愛し合っている」toisiansaはtoisiaanとも書けます。
自分でわからなくて困っていた時は、2種類の格が組み合わせて使われるのかなどと悩んでいました。こちらを参考にどうぞ(研究社「フィンランド語質問箱」)。