⇦22 身体を通じた心理作用


一般に言われる「からだ」を通して心に至る影響を意味する区分

目次

区分⇦22の定義・関連する学問分野

身体の感覚器から情報が脳に届けられる過程を研究対象とした学問分野がこの区分⇦22に該当する。これは五感と呼ばれる情報を受け取ることによる内臓器官を通した脳への働きかけを対象とした研究分野だ。(2022/11/22)

肉体環境(E)の外的環境から内的秩序へ向けた流れの区分⇦22は、感覚器などの外環境と接する身体器官から、身体を制御する脳などの内臓器官に与える影響を示す区分である。

[wikiより「生理心理学」とは、人間の生理学的な活動と心理学的な現象との関連を科学的に解明する心理学の一分野。そのため、生理学と心理学の間にある学問であるといえる](2022/11/27)

肉体環境(E)の境界

肉体環境(E)の外的環境は取り込まれた外部刺激、情報に関わる区分だ。
臓器を構成する物質やその働きは生存を維持するための恒常性がある。それに対して覚醒時に外的環境から取り込まれる感覚器からの情報は常に変化に富んでいる。
物質が持つそれらの特性(情報)は身体内で感覚器ごとの別ルートを通ってそれぞれに異なる認知につながる。こうして身体内の構造や器官、働きによって外的環境と内的秩序が分かれている。つまり肉体環境(E)では内外の境界が身体内にあるのだ。(2022/7/11)

区分⇦22の詳細

人が物事を認知するには、前提条件として肉体環境(E)の外的環境(感覚器官・運動器官)の中で内的秩序(内臓器官)が維持できていることが必要となる。つまり生物として生きている状態だ。

覚醒時の感覚情報や思考過程は行動に至るための準備という限られた目的のために利用される。睡眠時は目を閉じており、行動に必要な情報収集や整理・統合をする働きは必要ないからだ。これは睡眠時における無意識下の情報整理の働きとは区別される。

覚醒時に感覚器から得られる情報は睡眠時に比べてとても多くなる。
視覚情報だけではなく、自分が今どんな姿勢でどの場所にいるのか、感覚情報に触発されて呼び出された様々な記憶、今何を考えているのか、体調が良いか悪いか、空腹かどうか、静かで安全な場所か等など挙げればキリがない。
外的環境から受け取る大量の情報刺激にさらされながら、その中から有益なものを取り出すためのサーチが行われるのだ。

探索の対象は見知った人の声や姿、意味のある言葉などなんでも良いが一度に複数のことを考えるのは非常に難しい。特に複数の行動に至る思考を同時に維持するのは更に難しくなる。これはサーカスの曲芸に近い状態となる。

覚醒時の情報の取捨選択をいかに行うのか。まさに心理学の分野であるが、その時々の大事なことに集中する仕組みに本論で迫れたらと思う。主に縦の行きと帰りの流れの構造の詳細が当てはまる分野になる。

覚醒時に入ってくる情報は外のもの。
内(自分に関わる重要なもの)と外(自分に関係のないもので自由に関わって良いもの)、経験の中で人は情報刺激を識別するようになる。こうして個人の社会性が成立する過程に着目した学問分野は発達心理学だ。(2022/6/21)

区分⇦22と身体

外的環境の刺激を受容する感覚器と筋肉は大体結びついている。行動に関わる手や足などの器官は、肉体環境(E)の外側(外的環境)、つまり横の行きの流れ(←)に区分される。
脳は臓器なので肉体環境の内側(内的秩序)であるが感覚器や運動器官という境界を通じて外的環境と接している。(2022/7/11)

区分⇦22の例

身体の周囲の物質がもつ様々な情報や機能、性質の数々は様々な身体器官で受け取られる。物質がもつ情報を感覚器で受け取り、栄養のある物質は取り込んで身体を生かす。生物個体はこのような働きを持つ。(2022/7/6)

関連する項目

⇦22に関連のある42区分を以下に示す。
⇨23 内臓器官による運動準備から発生に至る働き
[21] 身体器官の概要

⇦22に関連のある用語について述べたページを以下に示す。
肉体環境(E)
横の行きの流れ(←)

考え方全体の枠組みについて最初から述べたページを以下に示す。
4つの流れ理論


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