
目次
横の行きの流れの定義
自然物と人工物が混在する地球上における時間経過に伴う変化の流れを意味するのが「横の行きの流れ」という概念だ。
横の行きの流れは人の意識、認知、感知の関わらない自然現象も含めた全ての現象を包括する。
人の生の大部分は意識が関与できない領域で占められている。時間が経てば自然にお腹が空くし眠くなる。そうした強い影響力を推進するのが横の行きの流れである。概要図上では「←」の記号で示される。(2021/3/1)
横の行きの流れと行動の関係
横の行きの流れは、自然科学において地球の事象をエネルギーの流れの観点から説明するのと同じ文脈で定義できる。地球に起こる事象の多くを規定するのは太陽から放射される熱エネルギーであるという考え方である。
人の行動もそのエネルギーの流れの微細な支流であると言えるが、本論では行きの流れの中から人の存在という要素を抽出して帰りの流れとして定義した。(2021/7/21)
4つの流れの基礎
4つの流れという考え方について
縦の行きと帰りの流れ(↑↓)は人の行動に関わる要因と結果の繋がりの流れを示す。
横の行きと帰りの流れ(←→)は環境層が次の時間軸に移る変化圧(時間経過)とそれに耐えて残る要素の関わりの中で現れる流れを示す。
「4つの流れ」とは、このように縦横が交差して環境と個人が影響を与え合う構造を示す考え方である。
個人は環境の様子を鋭敏に感じ取り(縦の行きの流れ)、そして環境に対して働きかける(縦の帰りの流れ)。このやり取りの構図は集団における組織的行動においても同様に見られる。他の動物にも共通する営みの基礎だ。
そして、縦の行きの流れは7つの環境層として形成された秩序を保ちながら時間経過(横の行きの流れ)の影響を受ける。
時間経過は強制的に人の行動や意思とは異なる変化を環境に与える。人の個体が時間経過に伴い死に向かうことも、新しい命が生まれ育つ(横の帰りの流れ)ことも横の行きの流れの中にある。(2021/2/1)
自然科学の視点
自然科学の教科書にはマクロな宇宙的な視点から分子レベルのミクロな視点にかけた順に研究の概要が並んでいる。
その並び方は、人が触れ難い遠くの現象から身近な触れやすい物にかけた順になっている。そして、その順は人の行動や営みにとって欠かせない影響力の強さ、重要度の順も意味している。(2021/8/3)
時間の流れについて
横と縦の流れの関係について。
縦は物理現象の結果として層の分化が起きたものとして理解できるが、横の時間の流れとは何だろうか?それは時間の経過に伴い事象の変化が続いてゆく流れであり、縦の帰りの流れによる環境層への働きかけの影響も伴って進むものである。(2021/4/23)
人の営み(行動)を取り巻く要素は時間に伴い変化するものだ。よって人の営みの全容を明らかにするためには時間の要素も当然に取り入れることになる。
時間の経過に伴い環境要素は変わり続けている。それは何の働きによって?どのような変化か?という疑問は尽きないが、非常に大きな力(最たるものは地球に降り注ぐ太陽エネルギー)が作用して全ての環境層に影響を与え続けていることに疑いはないだろう。
時間は人の意思とは無関係に等しく万物に与えられる力の流れをもたらす。
人の営みもその大きな流れの中で行われる。この人の営みを成り立たせる環境要素が時間経過に伴いどのような変化をしたかに着目して分析をする。
加えられた力に対する反応や変化の様相は物質の特性によって様々であり、そのことが多様な物質を成り立たせている。この多様性には人の営みも含まれるため、その時間に伴う変化を人の営みに関連づけた視点で捉えることが重要だ。
時間の流れは環境に多くの変化をもたらすと同時に、人自身も逆らいようのない変化にさらされる。その変化は人の営みに密接に関わるものでありながら制御できない流れである。(2021/10/13)
横の行きの流れと人の死
縦の行きの流れ(↑)は行動の前提条件を示す概念だ。生物の特性の一つである環境からの刺激とそれに対する反応の関係を本論では「行き」「帰り」という語で示している。
個人を主体として考えると、行きの流れ(縦と横を含む)は行動に至る前提条件の集合と言い換えられる。これは個人が認知できる事象に限らず、行動に至る要因の全てを意味する概念だ。太古の人類が残した痕跡も含まれる。これが広大な7つの環境層を取り上げる理由だ。
そして、行きの流れに対して何も帰りの反応が起こらずに、時間が経過すれば身体は劣化して死に至る。帰りの流れが起こる限りにおいて横の行きの流れに耐えて個人の生命を保てるのだ。(2021/1/25)
関連する項目
横の行きの流れ(←)に関連のある42区分を以下に示す。
・⇦2 地球の事象の原理
・⇦7 物質的条件による制限
・⇦12 権力の分配と行使
・⇦17 化学物質の影響と受容
・⇦22 身体を通じた心理作用
・⇦27 周囲の情報の受容過程
・⇦32 共有の集団規範
横の行きの流れ(←)に関連のある用語について述べたページを以下に示す。
・縦の行きの流れ(↑)
・縦の帰りの流れ(↓)
・横の帰りの流れ(→)
・外的環境
考え方全体の枠組みについて最初から述べたページを以下に示す。
・4つの流れ理論
