生物的環境(C)


私たちが生きることの中心となる環境層

目次

環境層の区分 生物的環境(C)の定義

現代の食料供給システムは、生物とその生息環境への人為的な働きかけにより形成されている。
このような人工的な生物と人の関係と、原生の生態系も含めた全容が生物的環境(C)である。(2022/10/7)

生物と人の関係

原始時代から生態系を構成する生物の一部であった人類は、その生態系の恩恵を受けていた。豊かな食資源のある森林での生活を謳歌していた。この状態から何が変わって、生態系から突出した存在として自然環境に歪みをもたらすまでに至ったのか。

人の身体は一定のスケールを超えて成長することはなく、その身体を維持するのに必要なエネルギー量も決まっている。これは遺伝子によって人という生物種を作り上げる材料と手順が定められているからだ。

エネルギーは身体の成長と維持のためだけではなく、生態活動のためにも消費される。それによって食料を得て繁殖活動を行うのだ。
しかし身体に供給されるエネルギー量は一定ではない。周囲の環境要因や身体的な要因など様々な状況によって摂取できる食料の量は変わる。

この環境要因や身体的要因、行動の内容と摂取できる食料の量は深く関係している。摂取したエネルギーは身体の維持にも成長にも生態活動にも使われる。

このエネルギーの使用については用途に応じて意思や意図をもって分配されているわけではない。形式は問わず摂食行動を通じて生命を実現する目的に費やされる。(2020/7/24)

参考資料

人の生物的な有り様を示す環境層である生物的環境(C)を明らかにする資料として有益なのは放送大学の授業科目「動物の科学」だ。
動物が自然環境下で繁殖をして捕食をするという基礎的な営みの詳細が述べられている。(2022/11/21)

関連する項目

生物的環境(C)に該当するA図の区分を以下に示す。
[11] 動物と植物と人
⇦12 権力の分配と行使
⇨13 家族集団による生存活動
(14) 霊長類としてのヒトの生態
⇧15 個人の誕生と発達の背景
⇩40 他者・他集団との接触により生起する不確定かつ反復性のない変化の軌跡

他の環境層の区分を以下に示す。
自然環境(A)
物的環境(B)
情報的環境(D)
肉体環境(E)
人的環境(F)
心的環境(G)


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