
目次
環境層の区分 情報的環境(D)の定義
4つの流れという考え方の肝は情報的環境(D)の定義だ。
本論では情報という語の意味を広く捉える。この語を一般に使われる意味に加えて「物質の持つ様々な特性のうち、何らかの現象を成立させるために引き出された特定のエネルギーの流れを識別する概念」と定義する。
遺伝子情報の働きも、体内分子による代謝の働きも、目で見て得る視覚情報も、文字から得られる情報も一括りで情報的環境(D)に収まるものとする。
これらの様々な「情報」のあり方に共通するのは物質、または物の集まりから何らかの性質を引き出して機能させるエネルギーの流れの連鎖があることだ。
(非常に拙い表現だが物理学や化学的にもっと適切な表現があるはず)(2022/6/29)
参考資料
生物個体を成立させている分子の働きについて詳細に述べた放送大学の科目「生命分子と細胞の科学」は情報的環境(D)の捉え方の基礎を理解するのに最適だ。
分子レベルで生物個体と外の環境は隔てられているという当たり前の事実を押さえるためにこの情報的環境(D)という区分を定義した。当たり前過ぎるが無視できない環境要素であり、詳しく知る意義がある。(2022/11/21)
関連する項目
情報的環境(D)に該当するA図の区分を以下に示す。
・[16] 身体外の物質の様態
・⇦17 化学物質の影響と受容
・⇨18 分子単位の生体維持活動
・(19) 生体の分子構造・遺伝子
・⇧20 身体形成の設計図(遺伝子)
・⇩39 社会活動に伴う周囲情報との接触・処理方法
他の環境層の区分を以下に示す。
・自然環境(A)
・物的環境(B)
・生物的環境(C)
・肉体環境(E)
・人的環境(F)
・心的環境(G)
